巨人に藤浪!バーチャル打撃マシン導入
打倒・藤浪へ-。巨人・高橋由伸監督(40)が15日、春季キャンプで阪神・藤浪晋太郎投手(21)らの映像を駆使したバーチャル打撃マシンの導入を決めた。都内ホテルで行われたスタッフ会議で、今季の目標チーム打率を・265に設定。難敵攻略へのイメージを脹らませ、チーム一丸で強打復活を目指す。
“標的”を定めた。1~3軍の首脳陣、白石オーナーらフロント組が大集結。高橋監督は「課題克服へ向けて、打開策や目標について話をしました」と、約3時間に及んだ会議を振り返った。
課題は昨季V逸の要因となった貧打解消。そのために秋季キャンプで使用したバーチャル打撃マシンを、春季キャンプではさらに実戦仕様へ変更する。秋は肖像権の問題で使用できなかったが、今回は藤浪、広島・黒田とジョンソン、中日・大野の4投手が実際に投げる映像をそろえた。
内田打撃コーチは「映像を見て、イメージするだけでも練習になる。藤浪は年々進化している。軸になる投手を倒さなければ(3連戦で)2勝1敗には持ち込めない」と、狙いを口にした。
高橋監督は「攻撃では、チーム打率を・260から・265くらいに」と、昨季リーグ最下位のチーム打率・243を引き上げることも宣言した。目標を達成すれば、おのずと昨季の平均得点3・42が4点台に上昇。勝率アップにも直結するというデータも示した。
賭博問題の影響で厳格化されていたチーム規則が緩和され、休日ゴルフなども解禁される。その上で、指揮官は「選手には個のレベルアップを、と伝えてある。思いは変わらない」と表情を引き締める。難敵を撃破し、日本一奪還へ。チーム一丸となり突き進む。