巨人大竹「似てる」琴奨菊にあやかる
巨人・大竹寛投手(32)が25日、大相撲初場所で日本出身力士として10年ぶり優勝を果たした大関琴奨菊にあやかった復活ロードを思い描いた。昨年、同僚の内海から「横顔が似てないか」と指摘され、ひそかに注目していたことを告白。同学年ということも初めて知り「励みになります」と声を弾ませた。
「僕のおなかが出ているから、相撲と結びつけようとしてるでしょう」と口をとがらせたものの、“同志”の快挙に気分が悪いはずはない。優勝を決めた一番は見られずじまいだったが「同世代の方、日本人力士が優勝するのはうれしい」と大関そっくりの愛くるしい笑みを浮かべた。
大関在位26場所での初Vは昭和以降での史上最遅。故障などで苦労を重ねたその姿は、昨季、開幕ローテに名を連ねながら3勝と苦しんだ自身と重なる。「向こうは大関。簡単に同じだなんて…」と謙虚だったが「去年の悔しい気持ちをぶつけたい」と復活への思いを吐露した。
ローテ奪取への競争相手にはマイコラス、ポレダといった外国人投手も含まれる。この日は川崎市のジャイアンツ球場で自主トレを行い「2月1日にはブルペンに入るつもり。戦力になるという気持ちで練習していく」。キャンプは2軍スタートと、いわば“かど番”のシーズン。開幕後には顔だけでなく、刻む足跡も「似てないか」と言わしめる。