２月１日からの沖縄・久米島キャンプ１軍が決定した楽天のドラフト１位ルーキー、オコエ瑠偉（１８）＝関東第一＝に２５日、両ヒザ痛が判明した。故障ではなく成長痛。とはいえ慢性化する可能性もあるだけに楽観はできない。

　オコエがヒザに痛みを訴えたのは、今月の新人合同トレ期間中。激しい痛みが伴っているわけではなく、ほかのルーキーたちと同じメニューをこなしている。本人は「ボク、まだ、身長が伸びているんですよ。痛み？全然、大したことありません。ご覧の通り練習を見れば、分かりますよね」と明るい表情で答えた。公称１８３センチ。ナイジェリア人の父は１９８センチと長身だけに、まだまだ、伸びる余地があるのは確かだろう。

　たかが、成長痛。されど、成長痛。対策を間違えば、思わぬ故障、最悪、骨折も起こしかねないだけに“爆弾”と言えなくもない。梨田監督は「もう体は成長しなくていいから、野球の方で成長してもらえれば…」と悩ましげな得意のオヤジギャグを飛ばすしかなかった。

　楽天スタッフもオコエに練習前の股関節、ヒザ周りの入念なストレッチを指示。対策を練っているが、時折、足を引きずるしぐさも気になる。油断は禁物。楽天の、いや、プロ野球界の至宝となり得る素材だけに、大事に至らないことを祈るしかない。