大谷震えた…ハム海外C初日は最低0度
「日本ハム春季キャンプ」(1日、ピオリア)
日本ハムが1日(日本時間2日)、米アリゾナ州ピオリアで春季キャンプをスタートさせた。球団29年ぶりの海外キャンプ初日は、めったに降らない雨が降り、最低気温0度、最高気温12度と予想外の極寒船出。大谷、中田の投打両輪も寒さに泣かされるなど、いきなり海外の洗礼を浴びた
キャンプ初日にいきなりハードラックに見舞われた。前日までは晴天続きで、半袖シャツ姿だったピオリア市民もダウンを着ての来場。2月の平均最高気温が21・5度のアリゾナで、選手らも予想もしなかった寒さに身を縮めた。
ウオーミングアップ前には、大谷も「寒いね。しかし」と苦笑いで体を震わせた。ブルペン入り時には雨も降った。気温9度の極寒の中で投じた40球。「無理してまだ(ペースを)上げるところではないので」。この日は、元日本ハムでパドレスのグリーン新監督、ロイヤルズ、アスレチックスらのスカウトが視察に訪れ、自慢の快速球を名刺代わりのあいさつにしたいところだったが、ケガをしないように注意を払った慎重な投球となった。
不動の4番・中田は、まさかの寒さに不満を爆発させた。打撃練習では35スイングで3本塁打。「俺的には打撃をする環境じゃなかった。寒いから無理に動けない」。意気込みながら、消化不良に終わった初日に納得のいかない様子だった。
砂漠気候のアリゾナ。めったに降らない雨でグラウンドが1時間使えなくなり、メニュー変更を余儀なくされた。この日に予定していた監督、全選手の集合写真撮影も8日に延期となった。アリゾナ在住の現地スタッフも「こんな天気はあまりないです。明日は晴れるといいですね」と天候回復を切に願った。
4年ぶりV奪回に向け、アリゾナキャンプでの戦力底上げを目指す日本ハム。栗山監督はキャンプ前、「不自由さがあると知恵が生まれる。若いチームが成長していくためには知恵と工夫が必要」と話していたが、現地スタッフも驚く極寒までは想定していなかっただろう。2日目以降はグラウンドにまぶしい太陽の光が差し込むことを祈るばかりだ。