オリ山田久志臨時C 高木に熱血指導
「オリックス春季キャンプ」(6日、宮崎)
オリックスの臨時コーチを務めるOBの山田久志氏(67)が6日、初日から熱血指導を繰り広げた。
通算284勝、あのサブマリンが鮮やかによみがえった。2年目右腕・高木に腕の振りを教えているときだった。ボールを奪うと、左肩を沈み込ませるような往年のフォームで華麗に体をしならせながら投げて見せた。
前日には短期間での技術指導には否定的だった。だが、福良監督、酒井投手コーチから指導を強くリクエストされ、かわいい後輩のために持てる知識を存分に与えて見せた。
山田氏は「まだまだサイドスローの投げ方そのものを理解してなかったからね。理解して投げ込んでいけば良くなっていく一方だよ」と素材の良さを強調した。
高木は昨年の秋季キャンプで右横手に転向したばかり。山田氏の指導は腕の振り、体重移動、グラブの位置まで、多岐にわたった。小林繁や山本昌、中日・吉見のフォームまでマネて説明する熱血ぶり。これには現役時代を知らないという高木も「話しやすかった。とてもフレンドリーに接していただいた」と感激しきりだった。
福良監督は「ヤマさんのあの姿を見て何を感じるか。高木が出てくれたら大きいからね」と“山田効果”に期待を寄せていた。