西武・雄星「まさか自分が」初開幕投手
「西武春季キャンプ」(19日、南郷)
西武の菊池雄星投手(24)がプロ7年目で初の開幕投手に抜てきされた。南郷キャンプを打ち上げた19日、田辺徳雄監督(49)が明言した。球団左腕の開幕投手は1992年の工藤公康(現ソフトバンク監督)以来。3月25日のオリックスとの開幕戦(西武プリンス)は剛腕に託された。
「まさか自分が、と思ったが、チームが勢いづく投球をしたい」。田辺監督の配慮で、背番号16にちなんで16日の練習前に通達を受けた。「監督に『今年は任せた。15勝してくれ』と言っていただいた」。本拠地でのオリックス戦は通算8試合で4勝0敗、防御率2・01という相性の良さも評価された。
最有力と目されていた2度の開幕投手経験があるエース・岸を差し置いての起用を決めた田辺監督は「ブルペンでもいい球を投げていた。チームを引っ張るくらいの自覚と責任を持ってほしい」と説明した。
過去最高成績は9勝にとどまる未完の大器。Bクラスからの巻き返しを図る今季を占う一戦を担う。