ハム大谷「自分1人で」開幕戦完投狙う
「日本ハム春季キャンプ」(23日、名護)
2年連続の開幕投手に指名された日本ハム・大谷翔平投手(21)が23日、「完投発進」を誓った。栗山監督による発表から一夜。報道陣に囲まれた右腕は「開幕投手をやると思って調整していた。できることなら自分1人で投げ抜いて勝てればいい」と言葉に力を込めた。
栗山監督からベーブ・ルースの誕生日である2月6日に「任せたぞ」と通達された。指揮官の趣向を凝らした“演出”には「そこに対するものは特にないです」と受け流したが、期待に対しては、これまで「後ろにいい投手がいるので」とあまり口にしてこなかった「完投」で応える。
チームの開幕戦での完投勝利は2012年の斎藤佑が最後。この年、チームは優勝している。大谷が最後までマウンドを守り抜ければ、4年ぶりVへの“吉兆”にもなる。「勝って勢いに乗れば、チームにとってもいいのかなと思う」。表情に決意がにじんだ。
昨季の開幕戦は六回途中で降板と不完全燃焼に終わった。それだけに「難しいマウンドになると思う」と冷静に分析し「しっかり抑えられる準備をしていければいい」と表情を引き締めた。24日の韓国・KIAとの練習試合(名護)に先発予定の右腕は、3月25日の開幕戦に照準を定めている。