「練習試合、西武０－５楽天」（２４日、サンマリン宮崎）

　楽天のドラフト１位・オコエ瑠偉外野手（１８）＝関東第一＝が２４日、練習試合・西武戦（サンマリン）で２点適時打を放った。これで紅白戦を含む実戦７試合で、チームトップの９打点。勝負強さが際立ってきた。

　二回１死二、三塁。西武の新助っ人左腕・バンヘッケンが投じた１３６キロの内角やや高めの直球を、バットを折りながら遊撃後方にポトリ。２人の走者を迎え入れた。「詰まっても振り切ればヒットになるという池山コーチからの教えを、行動に移せた」。二盗も決め、快足でも魅せた。

　チーム“打点王”に「自分の打撃を形にするので精一杯」と謙そんしたが、努力が実を結んでいる。現在毎朝５時に起き、素振りを行うのが日課。前夜には応援に来た高校の同級生と宮崎市内でチキン南蛮に舌鼓を打ち、英気も養った。

　梨田監督は２５日の練習試合・ソフトバンク戦（アイビー）で「オコエを１番で使ってみる」と明言。さらに２番にドラフト２位・吉持（大商大）、３番に同３位・茂木（早大）を並べる予定だ。

　プロでは初の１番に「（１番での起用が多い）岡島さんや聖沢さんは初球から積極的にタイミングを合わせている。見習いたいです」とオコエ。相手先発は剛速球が持ち味の千賀。進化の一途を、また見せられるか。