松中引退…次の目標「三冠王育てたい」

 2004年に三冠王に輝き、出場機会を求めて昨季限りでソフトバンクを退団した松中信彦内野手(42)が1日、福岡市内で記者会見を開き、現役引退を表明した。2月末を期限に設定し、複数球団に入団テスト実施を打診したが、希望は叶わず。「わずかな可能性に懸けてきて、精いっぱい最高の準備をしてきたつもり。後悔はないです」。目に涙を浮かべながら、19年間のプロ野球人生に別れを告げた。

 数々のタイトルを手にしてきたが、松中自身は03年から3年続けた120打点が誇りだ。「3年連続で4番の仕事を果たせたという部分は満足感、達成感があった」。最も印象深いのは松坂との名勝負。05年7月15日の対戦では1試合3発を放った。「彼との対戦が一番楽しかった。力と力の勝負が常にできた」と当時を懐かしんだ。

 ファンの声援に話が及ぶと、「最初は『松中』だったのが、そのうち『信彦』に変わった。それだけは僕の宝物」と言葉を詰まらせ、涙を流した。今後の目標は、指導者としての頂点。「王会長が僕を育てたように、三冠王を取れる選手を育てたい」。野球人生の第2章をスタートさせる。

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