巨人ドラ1桜井 開幕ローテ入り前進
「オープン戦、オリックス2-3巨人」(4日、京セラドーム大阪)
“プロ初勝利”で、開幕ローテ入りへ大きく前進した。巨人ドラフト1位の桜井(立命大)が先発し5回を4安打2失点。生まれ育った関西での凱旋登板で「緊張して力んでしまった」と反省したが、粘り強い投球が光った。
持ち味の制球力が影を潜め、一回と三回に四球絡みで失点。それでも四、五回は三者凡退。五回、2死で宮崎から空振り三振を奪った直球を振り返り「いい球だった。あの感覚を忘れずやっていきたい」と前を向いた。
兵庫県出身で、この日は、両親も観戦。前日には、その両親に「2桁勝利、新人王、開幕ローテ」と目標を記した手紙を届けた。強い決意を胸にマウンドに上がり、成長した姿も披露した。
昨季13勝のマイコラスが右肩の違和感を発症し、オフに右股関節を手術した杉内とともに開幕ローテ入りが絶望的。桜井への期待感は大きくふくらんでいる。次回登板へ向けて、右腕は「課題も見えたので考えながら今後に生かしていきたい」と表情を引き締めた。