ヤクルト成瀬、実戦10回連続無失点
「オープン戦、中日3-11ヤクルト」(5日、ナゴヤドーム)
意地の快投だ。ヤクルトの2番手で登板した成瀬が、4回を1安打4奪三振無失点に抑えた。これで実戦は4試合で10イニング連続無失点。開幕ローテ入りに向け猛烈にアピールした。
バージョンアップした左腕が、本領発揮だ。直球にキレがありスライダー、チェンジアップの変化球もさえた。緩急も自在で制球力も抜群。新球のワンシームも左打者に試し、高津投手コーチは「ピッチングの幅が広がった」と褒めた。
成瀬は「ストライク先行で自分らしい投球ができた。結果と内容を出さないといけない立場。その中でいい投球ができたのは良かった」。納得の51球だった。
ロッテからFA移籍1年目の昨季は、3勝8敗と不本意。今季は先発5、6番手の枠をめぐり、杉浦、ドラフト1位・原樹(東洋大)らとの競争を求められてきた。真中監督は「ギリギリまで悩むのかな。うれしい悩みです」。今後も結果を出し、首脳陣の信頼を勝ち取る。