菅野、侍先発で台湾“圧投”3回0封

 「侍ジャパン強化試合、日本5-0台湾」(5日、ナゴヤドーム)

 日本代表はナゴヤドームで台湾代表との強化試合第1戦に臨み、5-0で快勝した。日本は菅野智之投手(26)=巨人=が先発し、3回1安打無失点と好投。2番手以降も最後まで得点を許さなかった。打線は中村悠平捕手(25)=ヤクルト=が先制打を放ち、平田良介外野手(27)=中日=の適時打などで得点を重ねた。6日には京セラドーム大阪で第2戦が行われる。

 期待に結果で応えた。2016年の侍ジャパンの初戦。“開幕”を託された菅野が3回1安打無失点。毎回の4奪三振と台湾打線を圧倒し「少しでも小久保監督やスタッフの皆さんに成長した姿を見せたいと思っていたので、良かったかな」と充実感を漂わせた。

 中軸を完璧に封じた。初回、昨季の台湾プロ野球でトリプルスリー(3割、30本、30盗塁)を達成した林智勝への2球目に今季自己最速の150キロを計測。その後、145キロ直球で見逃し三振を奪い、二回に対戦した昨季の台湾本塁打王・高国輝は149キロ直球で空振り三振に斬った。

 昨秋のプレミア12では2度登板し、いずれも失点。ともに戦った大谷(日本ハム)や前田(ドジャース)の姿を見て「力以上のものを願って」力み、空回りしてしまった。

 だが「自分より上」の存在が、オフの自主トレのモチベーションにつながった。この日投じたワンシームは鍛錬の産物。小久保監督も「非常にたくましくなった」とたたえた。

 来年のWBCに向けて最高のデモンストレーションとなった。世界最高峰の戦いに「特別な思いがある」と言い切り、「日本の代表として、それに恥じない準備と戦いざまを今からイメージしていく」と力を込めた。弱かった自らと決別し、新たな目標がくっきり見えた30球だった。

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