「オープン戦、日本ハム１－４ＤｅＮＡ」（６日、札幌ドーム）

　４番合格！日本ハム・大谷がプロ４年目で対外試合初の４番に座り、１安打１打点をマーク。不動の４番・中田不在の中、主軸を務めあげた。

　「４番、指名打者、大谷」の場内アナウンスにスタンドが沸き、１打席目からチームに貢献した。初回１死一、三塁、遊ゴロを放ったが俊足を生かしてセーフ。併殺崩れとなった間に三塁走者が生還し、４番初打点で先制点をもたらした。三回２死一塁の打席では、ペトリックの初球シュートを捉えて中前打。一塁上でホッとした表情を見せた。

　中田が侍ジャパン台湾戦で抜けた５日・ＤｅＮＡ戦では、５番で出場。この日は打撃練習後、スタメンボードの４番に自身の名前が記され、初めて知った。花巻東高以来の４番だが「特にオープン戦ですし、打順は関係ない。状況に応じたバッティングができればいいので」。大役にも気負わず、打席に入るのは、主砲としての風格が備わっている証だ。

　シーズン中の“有事”に備えてのテストでもあった。栗山監督は「打線のつながりを見たかった。いろんなことを考えて」と説明。絶対的主砲の中田が万が一、負傷などで欠場した場合、３番は右の陽岱鋼、４番に左の大谷を挟み、５番に右のレアードと理想のジクザグ打線を組むことができる。飛距離は中田クラス。シーズンの代役４番候補に挙がることになりそうだ。