竜ドラ1小笠原 バレからプロの洗礼弾
「オープン戦、中日1-10ヤクルト」(6日、ナゴヤドーム)
プロの厳しさを思い知った。一回2死三塁で、中日ドラフト1位・小笠原慎之介投手(東海大相模)が迎えたのはバレンティン。フルカウントから143キロの直球が高めに浮く。その瞬間、放物線となって左翼席中段に飛び込んだ打球を見送るしかなかった。
「甘く入ったら、こうなるな、と。球界を代表するバッターなので打たれて当然という気持ちではいましたが、コースに決められなかったのは反省です」。2013年に日本記録の60発を放った強打者の振りに苦笑いするしかなかった。
真っさらなマウンドで迎えた本拠地デビュー。最速は144キロを記録し、覚えたてのスライダーで雄平を打ち取る場面も。「どんどん攻められたのは良かった」。打者5人に対して2安打2失点。結果よりも内容の濃い21球だった。