オリックス中島5番遊撃で2安打2打点

 「オープン戦、オリックス5-5広島」(8日、京セラドーム大阪)

 オリックス・中島裕之内野手(33)の勝負強さが帰ってきた。2点ビハインドの四回無死二、三塁。カウント1-1から野村の外に逃げるスライダーをうまく合わせて中前に運ぶ同点適時打にしてみせた。これがオープン戦10打席ぶりの安打。続く六回には左腕オスカルの外角球を右前打にする技ありの打撃も。

 「ヒットが出て良かった。きょうから3打席ずつ立つんで、より投手を見られる。投手の球にだんだん入っていけるようになってきたかな」

 職人らしく独特の表現で表した。バットの芯で捉える技術はキャンプでしっかりつくり上げた。あとは投手とのタイミングや変化球、走者の状況などに合わせるだけ。それが結果になって表れた。

 福良監督は5番で起用する構想。「やってくれます。やってくれないと困ります」と大きく期待を寄せる。

 守備位置は遊撃。西武時代に3度ゴールデングラブ賞に輝いた古巣だ。自ら「ずっと動いてるのが(打撃にも)いいんちゃうかな」と分析する。中島がかつての輝きを取り戻しつつある。

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