Gドラ1桜井6失点KO 屈辱の85球

 「オープン戦、ソフトバンク6-0巨人」(10日、ヤフオクドーム)

 昨年日本一のソフトバンク打線にプロの洗礼を浴びた。巨人ドラフト1位・桜井俊貴投手(立命大)が4回10安打6失点。予定の6回を投げ切れず「全て立ち上がり。ズルズルいってしまった」と唇をかんだ。

 ルーキーへの試練は、いきなり初回に訪れた。1死一塁から柳田に投じた140キロ直球は左翼席へ“プロ初被弾”。「外角に外す球が真ん中に入ってしまった。一発の怖さを感じました」と反省。三、四回にも連打や四球が絡んで失点を重ねた。

 高橋監督は「1年間投げることになれば、いつもいい時ばかりじゃない。そういう時にどうできるかがプロとして大事」と、状態が悪い時には悪いなりの投球をする、身につける必要性を説いた。桜井の今後については「今日で何かが変わることはないんじゃないですか」とローテ投手と計算して継続起用する方針を示した。

 屈辱にまみれた博多の夜。桜井は「同じことをやっててはいけない。次までにしっかり調整して、課題をつぶしていきたい」とリベンジを誓った。この日の85球を成長へとつなげる。

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