重症G打線 20回連続無得点

 「オープン戦、ロッテ5-0巨人」(12日、QVCマリンフィールド)

 昨季を思い起こさせるような打線に、暗雲が立ち込めた。巨人が3安打無得点で2試合連続の零封負け。四回以降は無安打の内容に高橋監督は「最初の1点を取らないと…」と厳しい表情を浮かべた。

 タイムリー欠乏症はこの日も続いた。三回、1死満塁。唯一の好機とも言える場面だったが、2番に座ったドラフト2位の重信(早大)は二ゴロ併殺。「チャンスだったので打ちたかった」と唇をかんだ。

 これでチームは20イニング連続無得点、44イニング連続適時打なしとなった。村田ヘッドも「出てる人は執念を出してほしい。イライラしてくるね」とキツイ言葉をぶつけた。再燃した野球賭博問題も重なり、ファンの不安は募るばかりだ。

 さらに、この日は主力の長野が試合前の練習後に下半身の張りを訴え、欠場した。13日の西武戦も帯同しない予定。指揮官は「(開幕は)大丈夫。公式戦だったら普通に出てます」と軽症を強調したが、負の連鎖が止まらない。

 昨季リーグ最下位だったチーム打率・243を今季の目標・260~・265に上げるには個人の力が不可欠。「(個の力は)この時期からじゃなくて、初めから求めている」。果たして開幕までの約2週間で高橋監督の要求を選手は体現できるのか。

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