ドラ・大野、手応え「久しぶりの感覚」
「オープン戦、楽天1-0中日」(12日、静岡)
五回1死で藤田。カウント1-1からの3球目だった。内角に131キロ直球が決まる。球速表示は出ていなかったが、中日・大野の体内では大きな手応えをつかんだ1球だった。「あの球を投げた時に、腕が振れたと感じた。久しぶりの感触ですね。これまでは振れていると感じていただけだった」と充実の表情だ。
きっかけを作ってくれたのは楽天の則本。「彼はものすごく腕を振って投げていて、影響を受けました」。予定の5回を終えたが「最後につかんだので、『次の回もいかせてください』とお願いしました」。谷繁監督も「ここからもう一つ、上げていきながらね」と納得した表情だった。
25日の阪神との開幕戦だけを見据えて調整してきた大野。「ここまで順調です」。思い描いたように歯車が回り始めた。