竜ドラ1小笠原無失点!開幕1軍へ前進
「オープン戦、楽天6-4中日」(13日、静岡)
いきなり訪れたハイライトで、主役の座を譲るわけにはいかない。首脳陣から「オコエのところで行くぞ」と用意してもらった舞台。球場のボルテージは自然と上がったが、中日ドラフト1位・小笠原慎之介投手(東海大相模)は「勝負に入っていて、周囲の音も聞こえなかった」と意に介さなかった。最大限の集中力を発揮。わずか3球で決着させた。
初球は、この日最速となる内角への146キロ直球。2球目のチェンジアップで追い込む。最後は再び外のチェンジアップに手を出させて二飛に。「狙い通りでした」とうなずいた。
ライバルを斬った後は連打で2死一、二塁を招いたが、最後は哲朗をチェンジアップで空振り三振に。「よく粘れたかなとは思います」。計24球で1回2安打無失点。対外試合3試合目で初めてゼロに抑え、15日からのナゴヤドーム7連戦でのマウンドをたぐり寄せた。
生き残りへの戦いはまだ続く。「次はランナーを出さないようにしないと」。周囲の期待も、自らに課すハードルも、どんどん高くなっていく。