大谷、苦手ソフトに4失点も前向き
「オープン戦、日本ハム6-4ソフトバンク」(17日、鎌ケ谷スタジアム)
最後の調整登板は5回を今年実戦最多の84球投げ、6安打4失点。最速159キロも結果を残せなかったが、日本ハム・大谷翔平投手は不安なしを強調した。「ある程度、球数を投げられたし、力を入れて投げられた。いい調整ができている。いい形で開幕へいける」と前向きに話した。
昨季対戦防御率6・58と苦手にしたソフトバンクに初回、出はなをくじかれた。先頭福田への初球。甘くなった直球を右翼席へ運ばれた。今季実戦11イニング目での初失点。その後も制球に苦しんでこの回だけで3与四球、さらに3安打を浴び3失点。「単純にボールが弱かった」。試合前のブルペンでバランスを崩し、悪い状態を引きずったままの投球で打ち込まれた。
ただ二回以降はギアを入れ直し、負のイメージを払しょくする投球も見せた。課題のカーブを織り交ぜ、二回には柳田に対して125キロの高速カーブで空振り三振。「試せてよかった。空振りが取れてまずまず」と納得の表情だ。
19日からは札幌ドームでヤクルト3連戦。そこで野手出場を経て開幕のマウンドに向かう。栗山監督は「信頼して任せた。心の底から信じてる」と期待。大谷もキャンプ、オープン戦を振り返り「(グレードアップを)全体的にした」ときっぱり。4年目はさらなる成長した姿をシーズン1投目から見せる。