オリドラ1吉田正、球児から特大弾
「オープン戦、阪神4-2オリックス」(20日、京セラドーム大阪)
ここまで飛ばせば文句なしだろう。オリックスのドラフト1位・吉田正尚外野手(青学大)が豪快に振り抜いた打球は京セラドームの上段席下の壁を直撃する特大弾になった。
三回だった。カウント2-2から藤川の5球目、内角直球を迷いなく振り抜いた。「1ボールからの直球を差し込まれる格好で見逃したので、決めに来るかなと思って真っすぐに張っていました。自分の理想に近い形で振れたと思います」と冷静に振り返った。
当初は2日間の“体験学習”だった1軍昇格は前日の1試合で3日に伸び、開幕1軍まで視野に入ってきた。福良監督は「枠の問題もあるからあした(21日)終わってからコーチ会議で決めます」と慎重に話したが、有力な存在に浮上したことは間違いない。
吉田正は「自分で決められることではないので選んでいただけるようにやれることをしっかりやりたい」と話した。大学ジャパンでは3番・高山(阪神)、5番・茂木(楽天)を従えて4番を打った男が、逆転1軍にその手を掛けた。