ラミ起用的中初陣星!ルーキー千金打
「広島1-2DeNA」(25日、マツダスタジアム)
ファンに向けて高々と挙げた右手には、真っ白いウイニングボールが握られていた。「新しい歴史を作ったと思います。自分にとっても、チームにとっても」。初陣を飾ったDeNAのアレックス・ラミレス監督(41)は万感の思いを口にした。
起用が的中した。「最後まで悩んだ」末に、7番・二塁でドラフト3位の柴田(国学院大)をスタメンに選択。二回1死二、三塁、先制の中前2点適時打を放った。
「守備力を期待していて、バッティングは期待していなかった。積み重ねたものを出してくれた」と指揮官は明かす。プロ初打席。その初球を初安打初打点。柴田は「初球が甘く入ると思った」と振り返る。「スタメンは今日言われました。やってやろうと思った」。強い思いが初物尽くしの快挙になった。
監督就任という夢を実現したラミレス監督。迎えた開幕戦は、白星で飾った。「今日は本当にワンダフルな1日だった。明日はまた、新しい1日。集中して1日、1日臨みたいと思います」。DeNAに新たな歴史の1ページをしるした。