ハム大谷160キロも…プロ初開幕黒星

 「ロッテ3-2日本ハム」(25日、QVCマリンフィールド)

 昨年の開幕戦白星に続くことはできなかった。2年連続2度目の大役。一回の重すぎる3失点が響いてプロ初の開幕戦黒星。7回3失点。昨季最多勝を分け合った涌井との投げ合いに敗れた。日本ハム・大谷は「初回は難しいなと感じた。テンポ良くいければ良かった」。試合後、冷静に立ち上がりの甘さを振り返った。

 昨季よりさらに進化した96キロボディーで初回から快速球を投げ込む一方で制球にも苦しんだ。先頭岡田への3球目。最速160キロ直球で空振りを奪い、球場がどよめいた。4球目も160キロ。だが、ボテボテの打球が投手内野安打になる不運が、敗北への入り口だった。

 犠打などで2死三塁とされると、デスパイネに高めのフォークを中前打。先制を許すと、井上にも高めフォークを捉えられ左翼線を破られる2点適時二塁打。「切るところで切らないと」。唇をかみ、悔やんだ。

 開幕戦の重みは十分に分かっていた。2月6日の米アリゾナキャンプ。パドレスGM室に栗山監督に呼び出された。指揮官は「二刀流としてチームを勝たせろ」とゲキ。ベーブ・ルースの偉大さを説明した後、開幕投手を告げた。表情を見て「うれしそうな顔をしていたのがうれしかった」と、栗山監督は頼もしく思った。

 就任5年目で初の開幕黒星発進となった指揮官は、大谷が二回以降、試合をつくったことに「成長につながる試合になると信じてる」と次回以降に期待を寄せた。「切り替えて明日(26日)以降いければ」と大谷。体の張りがなければ、開幕3戦目野手出場も検討されている。リベンジを果たす機会は十分ある。

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