楽天・則本12球団一番星!王者倒した
「楽天7-3ソフトバンク」(25日、コボスタ宮城)
エースの貫禄と気迫がみなぎっていた。楽天・則本が7回3失点、11奪三振。史上初となるルーキーイヤーからの4年連続開幕投手を務めた右腕が、王者ソフトバンクをねじ伏せた。
援護を得て、腕が振れ出した。「逆転してもらって、流れも切り替わって、結果的にいい方向につながった。本拠地で1勝を挙げられて、最高の気分です」。キレが戻った直球に宝刀フォークを交え、三回以降に10奪三振。尻上がりにパフォーマンスを上げ、鷹打線の息の根を止めた。
一回に内野安打に四球が絡み2失点。二回にも追加点を奪われた。そんな不安を逆転劇で払しょくしてくれた野手陣に、則本はエースの責任感で応えた。梨田監督も「逆転されてから、さすがの働きを見せてくれた」と絶賛した。
今季は投手キャプテンに就任。「今年は、今まで以上に練習の態度などを意識している」と、若手の手本となるべく行動している。また、球界を代表する右腕となってからも、新人時代から続けている野球ノートを欠かさない。調子が良かったときはどんな練習をしていたのか、どういう配球であの打者を抑えたのか。責任と飽くなき探求心が則本の源だ。
昨季、33・5ゲーム差をつけられた鷹軍団を下し、開幕戦を飾った。エースが立ち直り、梨田楽天に価値ある12球団一番星を導いた。