中日・山井炎上…5回6失点

 「阪神7-3中日」(26日、京セラドーム大阪)

 マウンドから左翼スタンドを振り返り、下唇をかんだ。五回2死一、三塁。カウント1-1から中日・山井が投じた129キロのフォークが思うように落ちない。阪神・ゴメスは、それを見逃してくれなかった。勝敗を決する3ランを被弾。虎党の大歓声に、表情を失った。

 「ランナーを背負って、ここ一番というところで、変化球が高めに浮いてしまった。力んでしまったのかもしれない」。悔やみきれない痛恨の失投。その直後も3連打を浴び、この回だけで4点を失った。

 立ち上がりは踏ん張るものの、三回に2本の二塁打を浴びて2失点。そして五回に炎上して万事休す。5回8安打4四死球の6失点では言い訳できない。

 「いい山井、悪い山井が、その回ごとにはっきりしていた。イニングの中でいい球があるが、それがなかなか続かなかった」と谷繁監督。山井は「練習しかない」と気持ちを切り替え、次回登板を見据えた。

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