楽天オコエ初盗塁 5度のけん制なんの

 「楽天3-3ソフトバンク」(26日、コボスタ宮城)

 新人離れしたスピードに、杜の都が沸いた。延長十回1死。プロ初打席で四球を選んだ楽天のドラフト1位・オコエ(関東第一)が、プロ初盗塁を決めた。鷹のセットアッパー・バリオスから、計5度のけん制。執拗な警戒をかいくぐり、果敢に二盗を成功させた。

 王者をバタつかせ、この日一番の歓声を浴びた。「ベースの近くから刺すようなスライディングができた」。オコエは会心の表情を見せた。米村外野守備走塁コーチから伝授されたスライディングの極意は「蝶のように舞い、ハチのように刺せ!」。警戒網の中、理想に近い形で塁を陥れたルーキーは「自信になった」と表情をほころばせた。

 延長十二回には二飛に倒れ、最後の打者となった。開幕2カード目のロッテ戦(QVC)から、登板日に登録される先発投手と入れ替わりで、野手が抹消される。27日のソフトバンク戦は、生き残りをかけた試合にもなる。オコエは「勉強とともに、アピールもしていかないといけない」と気を引き締めた。

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