智弁学園・村上2度目完封 ヘリ封じた
「選抜高校野球・準々決勝、智弁学園6-0滋賀学園」(28日、甲子園球場)
智弁学園(奈良)は村上頌樹投手(3年)が今大会2度目の完封で、39年ぶりの準決勝進出。
落ち着いた投球で、智弁学園の村上が1回戦・福井工大福井戦に続く2度目の完封。2試合で30安打18得点の滋賀学園を2安打に抑え、2回戦で本塁打を放った「ヘリコプター打法」の4番馬越も右飛、二ゴロ、三ゴロで3の0と封じ込んだ。
捕手・岡沢と相談し、打席でバットをグルグルと回す馬越の手を疲れさせようと、ボールを長く持つように心がけた。「岡沢からサインが出たし、自分でも長く持ったりすぐに投げたりしてタイミングを変えた」。バットを回してタイミングを取る馬越を幻惑した。
チームの甲子園最高成績に並ぶ準決勝進出。95年夏は、小坂将商監督(38)が主将として4強入りしている。村上は「歴史を変えるために練習してきた。僕らは日本一が目標」と頂点を見据えた。