「ロッテ１２－２楽天」（２９日、ＱＶＣマリンフィールド）

　１軍残留を勝ち取った。それでも、楽天ドラフト１位・オコエ瑠偉外野手（関東第一）は、表情ひとつ変えずに答えた。「帯同するどうこうじゃなく、ゲームの中でアピールしたい」。八回に松井稼の代走で登場し、そのまま守備に就いた背番号９。開幕４戦すべてに出場し、日に日に高まるプロ意識をにじませた。

　試合後のコーチ会議で、残留方針が決まった。３０日に先発予定の美馬を登録するため、オコエにも２軍落ちの可能性があったが、梨田監督は内野手の哲朗を抹消することを明らかにした。

　チームのため、自分のため、オコエは反省を生かした。「五回が終わった時点で、いつでも出られる準備をしていた」。２７日のソフトバンク戦では代打で空振り三振を喫し「準備不足だった」と猛省したルーキーは、落ち着いてプレーに入った。

　「次は打ちたいですね。今までやってきたことを出したい」。ここまで３打席に立ち、２打数無安打、１三振、１四球。プロ初安打を目指し、狙う言葉にも実感がこもった。