巨人長野5安打で2カード連続勝ち越し
「DeNA4-6巨人」(31日、横浜スタジアム)
巨人・長野のバットが、巨人を2カード連続勝ち越しに導いた。4-4の延長十一回。先頭で打席に立ち、この日5安打目となる二塁打で出塁。その後、2死満塁から亀井の適時二塁打で決勝のホームを駆け抜けた。自身初の1試合5安打をマークした選手会長は「たまには…打ちますね」と照れ笑いした。
初回の第1打席で右前打を放ち、波に乗った。三回の第2打席で左中間二塁打。続く五回の第3打席は1死三塁で迎え、左中間への適時二塁打を放った。「最初の打席で1本ヒットが出ると、楽になりますね」。勢いは止まらず、第5、第6打席でも安打を重ねた。
今季は開幕戦から「1番・右翼」を託されている。昨季の1番打者としての打率は・232と決して得意としている打順ではない。それでも「いっぱい(打席が)回ってくるので大変ですけど、そんなこと言ってられないですし」とニヤリ。充実感を胸に、試合に臨んでいる。
前日までは5試合で20打数3安打、打率・150。それでも「1番」を変えずに復調を待った高橋監督は「普通じゃないですか。長野の力からしたら」と涼しい顔で「チャンスメークしてくれて、勝負どころでも打ってくれましたし」と、その働きをたたえた。
昨季はチーム打率がリーグ最低の・243だったが、今季は6試合を終えリーグ3位の・276で31得点はリーグトップ。「今年は打って勝つとみんなで言っているんで、頑張ります」と長野。かつての爆発力を取り戻しつつある打線を、この先も選手会長がけん引していく。