由伸巨人、6年ぶり5失策でも勝った
「広島4-6巨人」(1日、マツダスタジアム)
ツキを味方に勝利をものにした。偽投けん制によるボークでの失点に、6年ぶりの5失策。それでも連夜の延長の末に競り勝ち、開幕から7戦6勝。巨人・高橋由伸監督は「結果がすべて。勝てばいいという訳じゃないが、負けるよりはいい」と安どした。
序盤からミスが続出した。痛恨のボーンヘッドは二回、無死一、三塁の場面。マウンドの高木はひと呼吸置こうと、三塁へけん制の偽投。だが、一昨年から公認野球規則が改正され、三塁への偽投は即ボーク。指揮官も「何とも言えない」とフォローできない“うっかりミス”で、追加点を献上した。
三回以降もギャレット、長野、坂本、クルーズが失策のオンパレード。1点リードの九回は、1死から田中に右中間三塁打を打たれると、二塁手・クルーズが三塁に悪送球して追いつかれた。巨人の5失策は、10年5月18日の日本ハム戦(札幌)以来。グダグダの試合展開となったが、延長十回に立岡が勝ち越しの適時三塁打を放ち、終止符を打った。
連夜の延長戦に疲れの色もにじんだが「僕は立ってるだけ。選手は疲れているかも」と指揮官はねぎらった。開幕ダッシュに成功し、セ・リーグの貯金を独占。それでも「まだ何試合かですから」と、どこまでも謙虚だった。