日本ハム・大谷 痛恨1泣で遠い白星

 「楽天1-0日本ハム」(10日、コボスタ宮城)

 日本ハム、1点を追う九回。2死二塁の好機で近藤が三振に倒れ、敗戦が決まると、ベンチ横でキャッチボールをしていた大谷はボールを真上に投げ、天を仰いだ。裏のマウンドがあると信じていたが、思いはかなわず。8回を6安打1失点完投も打線の援護なく、初勝利はまたもお預けとなった。

 今3連戦で楽天は「東北6県まつり」を開催し、この日の3戦目は大谷の故郷でもある「岩手の日」。偶然登板日が重なり「自分の日と思って投げる」と喜んでいたが、伏兵に許したタイムリーが致命傷となった。

 四回1死三塁。新人の茂木に初球、甘くなったフォークを中前へ痛打された。「負けた以上、納得はしていないが、落ち込んだり、悪く考えることはない。全部が全部、完封できるわけではない」と自分に言い聞かせた。

 6日に両足首をひねり、痛めた当初は患部が腫れていたが、トレーナーに「大丈夫です」と言い続け、強い気持ちでマウンドへ。中8日の今回の登板で不安を払拭(ふっしょく)したが、試合には敗れ、チームは今カード負け越し。再び借金3となり、5位に転落した。

 「軸になる投手が勝ちきらないとチームが落ち着かない」と栗山監督。過去3年はシーズン初登板から2試合以内で白星を挙げていた大谷だが、今季は3試合で0勝2敗。二刀流の厳しい戦いは続く。

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