ロッテ首位、3年目二木プロ初完投初星
「楽天1-7ロッテ」(12日、コボスタ宮城)
ロッテ高卒3年目の二木がプロ初勝利を完投で飾った。「7回ぐらいから気力で頑張りました」。133球目、最後の打者・ゴームズを空振り三振に仕留めると、グラブをたたいて“破顔一勝”だ。
過去2戦はいずれも5回を持たず降板した。「きょうダメならファーム行きを考えていた」。背水のマウンドで躍動した。8回まで連打を許さず、九回1死から犠飛で1失点。プロ初完封はお預けとなったが、安定感のある投球で9回を投げきった。
「手足が長く、独特の間がある。岩隈(マリナーズ)になれる素材です」。落合投手コーチがほれ込み、今季開幕から先発ローテに抜てきした。3戦目でようやく期待に応える投球を見せられた。
ウイニングボールは「実家に送ります。家族が喜んでくれると思う」とはにかんだ二木。次代エース候補の覚醒ピッチで、5日ぶりに首位を奪回。乗らないはずがない。