「ヤクルト０－８巨人」（１３日、神宮球場）

　ヤクルトは、頼みの館山が崩れての惨敗。一夜でＤｅＮＡと同率の最下位へ転落した。「（今日の館山は）厳しかったね…」と真中監督。序盤から巨人に試合の主導権を握られてしまう。

　制球に苦しむ館山は二回１死二、三塁から自らの暴投で先制点を献上するなど２失点。四回には投手・菅野に中前適時打を浴び、五回は４本の長短打を集中されて３点を奪われ、５回１１安打６失点でマウンドを後にした。

　高津投手コーチも「細かい制球が無い分、芯を外した当たりもヒットになってバタバタした」と乱調の右腕の状態を評した。右肘手術から２年以上のブランクを経て昨年６月に復活。状態を見ながら３月２９日の阪神戦（神宮）以来、中１４日での登板だったが、２試合連続ＫＯとなった。

　真中監督は「期限は区切らない。感覚が戻らなければ時間がかかる」と無期限での２軍降格を決めた。今季最少の４安打に封じられ、今季初の完封負け。なすすべ無く敗れたナインの背に、冷たい雨が打ちつけていた。