オコエ2軍落ち…梨田監督苦渋の決断
楽天のドラフト1位・オコエ瑠偉外野手(18)=関東第一=の2軍降格が14日、決まった。主力に故障者が相次いだチーム事情を受け、この日、出場選手登録を抹消された。
「もう少し置いておきたかったが、これだけ故障者が出るとね」。梨田監督にとっても、苦渋の決断だった。キャンプから1軍スタートし、高卒野手として球団史上初となる開幕1軍を果たしたオコエ。1軍で英才教育していく方針だったが、アクシデントには勝てなかった。
13日のロッテ戦で腰を痛めた岡島が、この日登録抹消。さらに左腕に死球を受けた影響で今江が欠場したため、内野手の中川を緊急昇格。そのためベンチ入りの選手に余裕がなくなってしまった。
オコエはこの日、出場予定だったイースタン・ヤクルト戦(利府)が中止となり、昼にコボスタ宮城に到着。一度は練習道具を持ってグラウンドに足を踏み入れたが、梨田監督に呼ばれ、2軍行きが告げられた。
それでもオコエに悲壮感はなかった。「2軍に行くってなって、悲しいとかはなかった。もっと試合に出たかったので、いい経験をしてきたい」。指揮官からは「いずれ中軸を打って、チームを救える選手になれ」と送り出された。18歳のプロ人生はまだ始まったばかり。前向きに受け止め、着実に技を磨く。