日ハム・松本プロ初打点 猛攻の引き金
「日本ハム13-3ロッテ」(15日、札幌ドーム)
苦境に立つチームに、若い力の躍動が光った。二回、3点を先制してなお1死満塁から日本ハム・松本が右前へ2点適時打。5年目22歳のプロ初打点が、試合の流れを大きく引き寄せた。
「右方向の意識が強かった。打った瞬間、安打になると思った」としたが、塁上では「恥ずかしくてガッツポーズできませんでした。こういう性格なもので」と控えめに笑った。それでも、秘めた思いは誰にも負けない。
同期の近藤らが1軍で活躍する姿をテレビで見つめ「悔しくて、僕も早くあそこに立ちたいという気持ちだった」という。開幕1軍は逃すも、左足首痛の陽岱鋼などけが人続出の中で好機を得た。
「ここからは僕の力次第でチャンスは広がってくる」。不調の打線が今季最多タイの17安打13得点。それ以上の収穫が、この勝利にはあった。