V弾のオリ・縞田 地元九州を激励

 「オリックス5-2西武」(17日、ほっともっとフィールド神戸)

 お立ち台。ヒーローは最後にどうしても言いたいことがあった。福岡出身のオリックス・縞田はスタンドのファンに向かって言った。

 「九州熊本は甚大なる地震の被害が出ています。僕たち野球選手とファンの皆さんで少しでも力になれるようにこれから頑張っていきましょう!」

 同点に追いついた四回1死一、三塁で縞田。バンヘッケンの初球を捉えた打球はライナー性のまま左翼スタンドに届く勝ち越し3ランになった。

 「1打席目のチャンスの場面で初球を振れなかったので積極的に行こうと思っていました。外野を越えるかなとは思いましたけどまさか入るとは」

 二回1死満塁では、初球の甘い球を見逃し、遊飛に倒れた。高橋、北川の両打撃コーチから「どんどん行け!」と叱咤(しった)されて向かった打席で結果を出した。積極性を出せば六回、八回も安打が出てプロ初の猛打賞も記録。中島が負傷で登録抹消。穴を埋めるべく、これまで控えに甘んじてきた5年目の九州男児が力を発揮した。

 メッセージについて「おばあちゃんが熊本にいるので。被害はありませんでしたが、テレビで見て、そういう人たちのために何かできることはないかと思って」。心優しき男は神戸から被災地を思いやった。

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