ソフト柳田“V四球”王さんに並んだ
「ロッテ1-2ソフトバンク」(19日、QVCマリンフィールド)
同点で迎えた八回1死満塁。ソフトバンク・柳田悠岐外野手は3ボール1ストライクから際どいコースの5球目をしっかりと見極めた。松永から選んだ押し出し四球。これで18試合連続四球となり、1970年・王貞治(巨人)のプロ野球記録に46年ぶりに並んだ。
この1点が決勝点となった試合後、柳田は「(打者として)並んでないっす」と苦笑いした。ロッテと入れ替わり、今季初の首位浮上に成功した7連勝にも「勝てたのは投手のおかげ」と、来日12連勝のバンデンハークら投手陣をたたえた。
昨季は打率3割、30本塁打、30盗塁の「トリプルスリー」を達成。今季は他球団の厳しいマークに遭うが、12球団トップの25四球でもチームに貢献する。打率は・267ながら、出塁率は・488という驚異的な数字を残している。
90勝を挙げた昨季も6勝6敗と勝ち越せなかったQVCマリンでの首位攻防第1ラウンド。チームが伝統的に苦手としてきた敵地で僅差の接戦を制し、工藤監督も監督通算100勝目のメモリアル勝利を手にした。
「手に汗握る試合だったね。みんながチャンスをつくってくれた。ただ、(今カードは)まだ2試合ある。そのうち一つを勝てば、勝ち越せる」。昨季からの口癖となっているカード勝ち越しを見据え、工藤監督は口元を引き締めた。