ロッテ首位陥落…伊東監督故郷思い、涙
「ロッテ1-2ソフトバンク」(19日、QVCマリンフィールド)
競り負けた悔しさ、そしてもどかしさ。ロッテ・伊東勤監督は「ゲームの内容としては悪くなかった」と振り返りつつ、八回2死満塁で角中の中前に抜けそうな打球を本多に好捕されたシーンを思い浮かべた。「抜けていれば逆転できた」。二塁封殺で無得点。勝利の女神に見放され、表情を曇らせた。
試合前、自ら先頭に立ち、選手たちと熊本地震の被災者を支援する募金活動を行った。熊本市内の実家が被害を受けた指揮官は、「自分の生まれ育った故郷が…」とあふれる涙をぬぐいつつ、何度も声を詰まらせた。
「1日でも早く物が届いて、ゆっくり休める環境を作って欲しい」。愛する故郷への思いも背負い、伊東監督は首位攻防第2戦も必死で指揮を執る。