中日のダヤン・ビシエド外野手（２７）が、３・４月度の月間ＭＶＰを目指す。過去にセ・リーグの新外国人が開幕月に受賞したのは、１１年に投手部門で広島・バリントンのみ。セの新外国人野手が開幕月に受賞すれば史上初だ。

　「とてもいいことだね。でも意識はしても仕方ないから、自分がチームの勝利に貢献できればいいと思っている」とビシエド。６本塁打はリーグトップタイ、打率３割７分は２位。いつものようにフォア・ザ・チームを強調したが、残り８試合の打撃次第では受賞の可能性は大いにある。

　熊本地震の影響で１９、２０日の巨人戦（熊本、鹿児島）が中止。２０日はナゴヤ球場で練習し「残念だけど残りの試合までにしっかり準備をするだけだよ」と力を込める。力強い本塁打が今回は訪れることができなかった熊本の野球ファンに届くように…。その先に「史上初」の勲章が待っている。