由伸監督、円陣直後に藤浪KO!
「阪神3-5巨人」(26日、甲子園球場)
虎党を沈黙させた。藤浪を集中打で攻略し、敵地での伝統の一戦で先勝。貯金を今季最多の6とした。巨人・高橋監督は「みんなが集中してつないで、いい攻撃をしてくれた」と、満足げにうなずいた。
2点を追う六回、それまでわずか1安打の打線が、一気に藤浪へ襲いかかった。先頭の長野が中前打で反撃の口火を切り、四球1つを挟んで5連打の猛攻。藤浪とは5日に対戦し、8回で12三振を喫して完敗。難攻不落の剛腕を、チーム一丸で撃墜した。
六回の攻撃前。内田打撃コーチを中心に円陣を組み、藤浪対策を練り直した。「ファーストストライクが甘い」、「ピンチになると直球で押してくる」。各選手がデータを整理し、打席へ向かった。この回の5安打は全て3球以内に放つなど、積極的な攻撃が奏功。勝ち越し打の亀井も「変化球が来たら仕方がない」と割り切り、2球目の152キロを右翼線にはじき返した。
高橋監督は現役で18年間、伝統の一戦を戦ってきた。指揮官になっても「(甲子園は)独特な雰囲気はあるけど、特別に今年どうこうはないよ」と冷静そのもの。会心の勝利にも浮かれることなく、「初戦を取れたし、明日もいい試合ができれば」と次戦へ視線を向けた。