ソフト内川、3連勝呼んだ150号弾
「オリックス2-5ソフトバンク」(27日、京セラドーム大阪)
豪快な一発にも、ソフトバンクの主将はメモリアル弾であることを忘れていた。初回に柳田の左前打で1点を先制した直後、なお1死二塁で内川が左翼へ4号2ラン。「本塁を踏んだ瞬間、ギータ(柳田)に『150本』と言われて『あっ、そうか』って」。プロ16年目で到達した通算150号だった。
昨年は対戦打率・188と苦しめられた東明の初球、142キロの直球を振り抜いた。「昨年やられた相手だし、早めに勝負したかった。(打った感触は)気持ちよかった」と振り返った。この回3点を奪い、試合の主導権を握った。
頼れる4番はこれで3試合連続打点。4本塁打はチーム単独トップとなった。24日に放った自身初のサヨナラ弾など、貴重な場面での一発が際立つ。「きちんと打てているから入る。僕はホームランバッターではないので、打ち損じではスタンドインできない」。冷静に自分の打撃を分析できるところに、今季の好調さがうかがえる。
今宮の二塁打、柳田の適時打、内川の2ラン。初回の3連打で挙げた3点が3連勝を呼んだ。工藤監督は「2、3、4番がつながって、しっかり先制できたのは大きかった」と目を細める。29日からは本拠地に西武を迎えて3連戦。内川は「世間はゴールデンウイーク。勝ちを積み重ね、チームも“ゴールデンウイーク”にしたい」と意気込んだ。