ヤ石川G倒3勝 完封逃すも「良かった」

 「ヤクルト4-1巨人」(29日、神宮球場)

 完封勝利はスルリと逃げた。九回2死三塁。ヤクルト・石川が長野に投じた109球目。左中間に適時三塁打を浴びてマウンドを降りた。左腕は「(完封を)したかったですけど、チームが勝てば何でもいい。良かったです」と悔しさを表さなかった。

 本領を発揮した。両コーナー、低めを丁寧に突いた。内角も厳しく攻めて、巨人打線を黙らせた。8回2/3を5安打1失点で3勝目。「いろんな球種を自分が思うところに投げられた」と納得の表情を浮かべた。

 前回22日の中日戦は三回途中7失点でKOされ3敗目を喫した。他の先発陣も不調で、ベテランは責任を感じていた。だが、試合前に真中監督から「自分のペースで投げろ」と激励されたことで肩の力も抜け、好投につながった。

 昨季からホームゲーム10連勝。ゴールデンウイーク初日に神宮のファンを喜ばせた石川は「スワローズのゴールデンウイークにしたいです」と力強く“反攻”を誓った。

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