M涌井 風にも負けず無傷の開幕5連勝
「ロッテ4-3日本ハム」(29日、QVCマリンフィールド)
エースとしての貫禄をマウンドで示した。瞬間最大13メートルの強風もなんのその。ロッテ・涌井が7回2失点で開幕から無傷の5連勝を飾った。今季最多の132球を投じ9安打を浴びたが粘りの投球。「投げてて苦しい時もあったけど、ここを乗り越えたらというのがあった」。我慢が実った勝ち星に、喜びをかみ締めた。
いつにも増して強風が吹き付けていた。試合中、中堅後方の鯉のぼり3匹のうち2匹が突風で飛ばされてしまうほど。そんな中、自信を持ってストライクを取れた変化球でカウントを整え、凡打の山を築いた。無四球の安定した投球で相手に流れを渡さず、五回の逆転劇に呼びこんだ。
開幕5連勝は最多勝に輝いた2007年を上回る自己新記録。「自分の時はしっかり打ってくれるので、このまま負けなければいいかなとちょっと願ってます」と無敗へ意欲を示した。エースの好投で、チームは首位ソフトバンクにゲーム差なしと肉薄。チームの柱が安定しているからこそロッテは強い。