オリ安達V打!4時間超も難病に負けん
「オリックス4-2楽天」(1日、京セラドーム大阪)
試合を決めたのはオリックス・安達のバットだった。2-2の同点で迎えた八回、2死満塁。カウント2-2からの6球目、青山の高めスライダーを中前にはじき返す勝ち越し2点打。歓喜の一塁ベンチに、塁上で両手を挙げるガッツポーズで応えた。
「ラインに付いてインコースに来たら当たりにいこうかなと思ってました。体力的にもあれ以上続くとつらかったんで」
4時間を超えるロングゲームに体力の限界を感じながらプレーした。1月末に厚生労働省指定の難病「潰瘍性大腸炎」で入院。キャンプも不参加となった。そこからリハビリを経て4月12日に1軍昇格。まだ体力は全快とは言い難い。それでも弱音は吐かない。
「野球ができる喜びがあります。気持ちは去年とは全然違います。病気のことがあって野球ができるかどうか分からなかったんで」
グラウンドに立てることがうれしい。ファンの応援が何より力になると言う。
「もっと勝たないと。勝ちます!」
ヒーローはファンへ恩返しを誓っていた。