楽天サヨナラ 観覧車も打線も回った!
「楽天2-1ロッテ」(3日、コボスタ宮城)
楽天の土壇場からのサヨナラ劇を、左翼席後方で回る観覧車も見守った。日本球界初の観覧車が営業スタートした、記念すべき日。劇的な勝利でメモリアルムードを盛り上げた。「観覧車も回ったけど、打線も回ったね」。梨田監督は、興奮気味に振り返った。
1点を追う九回。リーグ屈指の相手守護神・西野を崩した。右腕との相性の良さを買って起用した代打・後藤の左前打で口火を切り、犠打などで2死二塁。ここで嶋が指3本分ほど短く持ったバットで146キロの直球を叩き、同点の二塁打を右越えへ放った。
そして気迫あるキャプテンの姿を見た岡島がサヨナラ打。「嶋さんが気持ちを見せてくれたので、何とかしなきゃ男じゃないと思った」。練習前に観覧車を見に行った背番号27は「これから子どもたちも大勢来てくれると思う。勝ちを届けられて良かった」と端正な顔をほころばせた。
これで連敗もストップ。最下位転落の危機も免れた。球場の新名物が驚異の粘りをチームにもたらした。