オリT-岡田 好守&先制弾で4位浮上
「ロッテ0-5オリックス」(6日、QVCマリンフィールド)
98キロの巨体が宙を舞った。2点リードの七回先頭、ロッテ・鈴木の左中間へ抜けそうな当たりにオリックスの左翼・T-岡田が横っ跳び。逆シングルで見事に捕球する超美技で雨中のマウンドに苦しむエースを救った。
「無我夢中でした。試合が淡々と進んで、流れが嫌な感じがしていた。何とかしたいと思っていた」
防戦一方だった中盤以降。このビッグプレーが再び流れを引き戻し、八回の3得点へとつながった。
福良監督は「大きかったですね、あのプレーは。抜けていれば二塁打ですから」と絶賛すれば、金子も「きょうの一番のプレーだったと思います」と賛辞を惜しまなかった。
バットでも存在感を示した。二回1死、唐川の初球110キロのスローカーブを引きつけて右翼スタンドまで運ぶ先制弾。
「頭にないカーブだった。体がうまく反応した」
4月は不振から大半を2軍で暮らしたが、5月だけで3本塁打と巻き返しに掛かっている。
「取り戻したいというか…。勝ちたいんで。しっかり気持ちをプレーに出してやるだけです」
T-岡田の攻守での活躍もあって今季初めて最下位を脱出、4位に浮上した。