中日が奪首、先制V弾の堂上6打点
「巨人4-11中日」(8日、東京ドーム)
何度「ヨシ!!」と叫んだだろう。主役は中日・堂上だ。自己最多6打点を挙げて、宿敵・巨人を力でねじ伏せた。
まずは二回2死。内角138キロ速球を左翼席中段へ運んだ。「ホームランは必死でいった結果です。塁に出ようという気持ちが最高の形になりました」。六回無死一、二塁では左翼線へ2点適時打。七回2死満塁で右中間を破る走者一掃の適時二塁打を放つと、ベース上で右手を突き上げた。
背番号63のフィーバーでチームもお祭り騒ぎ。今季最多17安打で最多タイ11点をもぎ取った。先発全員安打は4年ぶり。東京ドームでの巨人戦は、リーグ優勝した06年7月以来、実に10年ぶりの同一カード3連勝となった。DeNAを除く5チームが2ゲーム差にひしめく団子状態ながら、チームは昨年4月16日以来となる単独首位に浮上した。
「もっと勝利に貢献できるように頑張ります」。母の日での大暴れ。妻・知咲(ちさき)さんを通して母・ゆかりさんにプレゼントを贈った孝行息子が、打線をさらに活気づける。