鷹バンデン、日本新デビュー14連勝
「ソフトバンク2-1ロッテ」(10日、ヤフオクドーム)
ソフトバンクのバンデンハークが球史を塗り替えた。昨年のデビュー戦からの連勝記録を「14」に伸ばし、堀内恒夫(巨人)を抜くプロ野球記録を打ち立てた。リーグトップタイの5勝目。背番号44が底力を見せた。
来日2年目で初の快挙達成すら予感させる力投だった。六回1死までパーフェクト。米メジャー、韓国ではチームメートで、日本では初対決だったナバーロも3打数無安打に封じた。
「気合が入ってた。今年の(ヤフオク)ドーム初戦で勝ててうれしい。記録はみんなの支えがあってのもの。みんなに感謝したい」。お立ち台からスタンドのアナ夫人を見つめる表情が緩んだ。
初回から150キロを超す快速球と110キロ台のカーブを自在に駆使。二回のナバーロはカーブで空を切らせ、逆に八回は150キロ直球で三振に仕留めた。
3日の日本ハム戦で3本塁打を浴びて7回4失点で降板。それでも不敗記録が途絶えなかった。「本塁打から学ぶこともある。ストライク先行で攻めた」。六回までの毎回9三振を含む10三振と制球もテンポも抜群だった。
八回1死二塁から、井口に左翼線を破られる適時二塁打を浴び、1点差とされたが慌てなかった。田村を二ゴロ、加藤を左飛に仕留め、8回4安打1失点。チームを7連勝に導く堂々の復活劇で勝ち名乗りを受けた。