倉本サヨナラ!De延長戦連敗止めた
「DeNA6-5中日」(12日、横浜スタジアム)
DeNAが延長戦の呪縛からついに解き放たれた。5-5の延長十回。無死満塁から2年目の倉本寿彦内野手が中日・又吉の初球をたたくと、打球は前進守備の遊撃の右を抜けた。自身初のサヨナラ打。ナインの手荒い祝福を受けた25歳は「初球から絶対に打ってやろうと思っていた。すごくうれしかった」とお立ち台で声を弾ませた。
昨年4月2日の広島戦での勝利を最後に、延長戦13連敗。それでも「打席ではその記録は忘れていた」と倉本。攻撃の直前「打順から見て、いいところで回ってくるかもと思っていた。イメージはできていました」と胸を張った。
1年目の昨季、打率・208に終わった男が、現在チームトップの・348。今季2度目の猛打賞で、6戦連続マルチ安打。首位打者もうかがえる位置につけている。「数字は意識しない。注目されていると感じないので、いつも通りできている」。好調の原因を“平常心”と分析した。
ラミレス監督は「チーム一丸で勝ちを拾うことができた」と興奮気味に振り返った。これでチームは3カード連続勝ち越し。最大11あった借金は7まで減った。ヒーローは「まだまだ勝ちます!」と絶叫。負の記録からの決別。反攻へ、これ以上ない弾みとなった。