森会長「安泰でない」東京五輪野球採用

 2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長は13日、追加種目候補として国際オリンピック委員会(IOC)に提案した野球で米大リーグのトップ選手参加が不透明な状況を踏まえ、採用は「決して安泰とは言えない。むしろ心配している。野球関係者に危機感が全くない」と懸念した。追加種目は8月にリオデジャネイロで開かれるIOC総会で正式決定する。

 森会長は「五輪の勝者よりも強い選手が米国にたくさんいるんじゃ五輪の意味がない」と指摘。組織委は、08年北京五輪を最後に実施競技から外れた野球を、若者に人気がありIOCも興味を持つサーフィンなどとセットで提案しているが「バラバラにしろとはじかれたら当選するか分からない」と語った。

 松井秀喜氏らの協力を得て大リーグ側に働き掛ける案を挙げ、野球界が自発的に解決策を探る必要性を説いた。

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